JAの荒井義之組会長は「有機農業の未来を語り合い、地域の誇りと価値を再認識する機会にしたい」とあいさつ。徳島県の後藤田正純知事も駆け付け、食育の推進や持続可能な農業の実現に期待を寄せた。
屋外会場では、有機農産物や有機の食材を使ったスイーツなどの売り場が並び、農家と直接言葉を交わして買い物を楽しむ来場者の姿が目立った。訪れた奈良県在住の女性は「普段から有機の食材を選んでいる。環境に良く、安心して食べられる」と、野菜を手に取り笑顔を見せた。
イベントも多彩に展開。「身体(からだ)に美味(おい)しい農産物コンテスト2025」では、214の生産者・団体の農産物を審査。白菜でグランプリに輝いた青森県立柏木農業高校の高杉尊さん(18)は、「後輩にも皆で頑張った成果だと伝えたい」と喜びをかみ締めた。
専門家による伝統野菜や環境配慮をテーマにした講演会も開催。持続可能な未来に向け、食や農業の役割を考える場となった。