[みどりGX]土壌分析センター開設 JAふくしま未来 施肥見直し環境調和
施設は拠点再編に伴って閉鎖した伊達市内の支店を活用した。東京農業大学の後藤逸男名誉教授の監修を得て専任職員が土壌を分析する。
1カ月で最大800点程度を分析できる能力がある。土壌養分の過不足や塩類濃度、pHなどを把握できる。各営農センターで土壌サンプルを受け付け、4~10日で分析する。営農センターを通じて診断結果を示す。
基本の分析項目は水田12項目、畑地10項目。組合員は2000円(税別)で利用できる。合わせて3000円(同)で微量要素を分析できるオプションもある。JAの数又清市組合長は「土壌分析センターを活用して、適正な指導と環境に優しい農業を実現させる。農業生産の維持・拡大を目的とし、持続可能な農業を目指していく」と意気込む。
センター開設に向けて、JAは2023年3月、みどりの食料システム戦略専任担当者を配置。土壌診断結果を基に施肥の改善提案ができる人材を育成するため、営農指導員を対象に施肥診断技術者養成講習会を開いてきた。東京農業大発のベンチャー企業、全国土の会とコンサルティング契約も結んでいる。