<最新>ミモザ 引き合い強く 国際女性デー前に相場堅調
5日の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は平年比11%高の1本148円だった。前市から4円下げたものの、高値を維持。女性デー向けや季節商材として生花店などから需要が高まった。7卸取引量は同2割増だったものの、卸は「花付きの出回りが特に少なく、引き合いが集中。品薄が続いていたことで、注文分も足りていない状況だ」と話す。
静岡県の産地によると2月に2度到来した寒波に加えて冬場の降雨の少なさから出荷数量が伸びていないという。担当者は「暖冬だった昨年より出荷開始が1カ月ほど遅かった。天候次第だが、自然開花のものが出てくる中旬に数量がまとまる」とみている。
来週は気温上昇などで開花が進み、入荷増が見込まれる。卸は「増量ペース次第だが、不足感があるため来週も相場は高値圏を維持」と見通す。一方で、女性デー後の増量となるため、「需要が一服し、週明けは相場を下げる」と見通す花き卸もいる。