木おけでしょうゆを仕込む蔵元(くらもと)の団体「木桶仕込み醤油輸出促進コンソーシアム」は、製造方法や原料にこだわった高付加価値のしょうゆを売り込む。木おけ醸造しょうゆの輸出は年々増えているといい、担当者は「タンクより多様な微生物が住みつきやすく、蔵元の特色が出る」と話す。加盟する足立醸造(兵庫県多可町)は出荷量の半数が海外向け。同社製造部の鈴木清高さんは「欧米ではワイン文化で木おけを用いる発酵方法に理解がある」と商機を見る。
日本酒は、海外伝統食との組み合わせでPR。マレーシアの飲食店経営者は、トムヤムクンと紫波酒造店(岩手県紫波町)の日本酒を試し、「食事の酸っぱさをリフレッシュできる日本酒だ」と話した。
大阪府のJA北大阪は機能性米「WE米(ういまい)」などを紹介。海外バイヤーに「WE米蒸しパン」が好評という。同JAの担当者は「大阪・関西万博を前に地元農業を盛り上げたい」と意気込む。