主産地のJAえちご中越では早期米の産地化を進めてきた。盆過ぎから8月末まで、早生「こしいぶき」が出回る前に売り切る販売戦略で引き合いが強い。
「葉月みのり」は県産の「こしいぶき」より10日間程度、主力の「コシヒカリ」より約3週間早く収穫できる。JA管内では60人が約133ヘクタールで栽培し、約650トンの販売を計画する。
柏崎市の冨田優さん(39)は21日、4ヘクタールに「葉月みのり」を植えた。冨田さんは「春先の寒さで苗が伸び悩んだが、ハウス内の温度や水の管理を徹底し順調に育った」と語った。
県内では来年産から一般栽培が始まる極早生新品種「新潟135号」の準備も進む。高温耐性があり、8月に収穫可能。県は「新品種導入で作期や負担も分散できる」(農産園芸課)とする。
(大高摩彩)
注目の2025年産米の田植えが各地で始まった。今年の米作りにかける生産現場の思いを伝える。
(随時掲載)

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