取扱高は新型コロナ禍の巣ごもり需要で21、22年に拡大したが、23年は前年比1・2%減と減少に転じた。24年は下げ幅が拡大し、上位50の市場卸で前年から増加もしくは横ばいとなったのは、5にとどまった。
取扱高の内訳を見ると、切り花は前年比2・1%減の2579億9579万円、鉢物は同7・8%減の804億9902万円。
24年は高温障害や秀品率の低下、育苗中の急激な温度変化による生育不良などが発生。物日需要のある切り花は年末まで品薄高となった。鉢物は供給量が減る中、猛暑で屋外売り場の需要が減った。
同協会は若年層の花贈りなど新たな需要が生まれているとした上で、「需要を捉えながら対応する。気候条件に応じた品目転換を提案するなど産地との情報交換も進めたい」とした。
(森ちづる)
