ヤギとは「犬猿の仲」? 放し飼いで4年間被害ゼロ 長野(動画あり)
イノシシ対策で元から3本の線の電気柵は設置していた。猿を防ぐには電気柵の線を7本にする必要があるが、労力やコストが課題だった。
滋賀県農業技術振興センターなどの資料を参考にヤギを導入。同組合副組合長の青木剛司さん(28)は「効果が不安だったが、始めると猿が畑に近づかなくなった」とみる。
雄と雌に分けた2区画の計48アールに放つ。ヤギが雑草を食べるため見通しが良くなり、猿の他にもイノシシやカモシカの被害もなくなった。
暑さが苦手なヤギのために鉄パイプやビニールハウスの骨組みで日よけを造る。春から秋の放牧期は雑草が餌だが、おやつに好物の桑の葉や、不足するミネラル分を補うための塩を与える。小屋で飼育する冬季は毎日の餌やりが必要で、寝床に敷くわらも週1回交換している。
青木さんは「飼育環境に加え、周辺の住民の理解も大切」と活用を勧める。
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https://www.youtube.com/watch?v=h6OTgtle_r4