世界54か国を対象とした2022年7月27日時点のデータによると、ビッグマックの単品(セットではなく)1個当たりの価格はアメリカの5.15ドルを基準として、1位はスイスの6.71ドル、アメリカの価格に対して+30.33%でした。オーストラリアは4.63ドル、同マイナス10.18%の11位、日本はというと2.83ドル(390円)、同マイナス45.07%で41位、中国や韓国よりも割安となっています。(現在は都心部の一部の店舗を除いて450円です。)参考までに、この時の為替は1ドル137.87円で計算しています。
日本マクドナルド株式会社のホームページによると、ビーフパティの主要原料である牛肉の原産国はオーストラリア、ニュージーランド、アメリカで、バンズの主要原料である小麦粉の原産国はアメリカ、カナダ、オーストラリアとなっています。いずれも主に船で日本に運ばれてきて、牛肉は通常23.3%の関税もかかっています。にもかかわらず日本のビッグマックの方がこれら原産国より安いということは、円が安いからなのか、人件費が安いからなのか。
外出時に手軽に食べることができるビッグマックが最近ずいぶん値上がりした感じがしていましたが、これでも世界的には安かったのですね。
公益社団法人全国食肉学校
総合養成科第23期卒業
専務理事学校長
小原和仁