「できる限り根を傷つけないようにすることが大切」。育苗箱から苗をやさしく取り出しポットに移し替えていく鉢上げ作業。今回は、ズッキーニ。育苗箱にある苗は、キュウリのように種の向きををそろえて植えたので、二葉同士が重ならず一列に並んでいる状態。早く根づくように土を多く残しながら、10.5センチポットに移しいく。この後、根と土が密着するように、苗を入れたポットを手で持って、2、3回落とすように振っていく。種は発育に差がある。育苗箱で育ててから、ポットに移し替えることで、生育がそろうという。鉢上げのタイミングは 本葉が少し出始める、種まきから1週間くらいという。鉢上げは根を傷める作業のため、温度管理に注意を払う。ズッキーニの場合は20度くらいで育つが、切れた根が新しい土で再生するように、その温度より少し高くなるように管理していく。太陽光にも注意をする。「苗は根が切れた状態で、強い光にあたると枯れてしまう。根が付くまでは、寒冷紗(かんれいしゃ)で日光をさえぎることが大切」
動画と文=福本卓郎
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