サツマイモの苗を育てる専用の踏み込み温床を作った。材料は、かやぶき屋根のふき替えで古くなりいらなくなったかやと米ぬか。これらを混ぜ合わせ発酵させた熱で苗を育てる。かやと米ぬかの上に腐葉土をのせて苗を植える。土の中を25~30度に保つと、苗は4月上旬に芽を出し、5月には高さ50~60センチに伸びる。それらを切って、また伸びたら切るということを1カ月間繰り返すという。「6月下旬までにすべての苗を植えたい」
動画と文=福本卓郎
自然の力を借りて畑を育てる農業を目指したいーー。この思いを胸に、7年間の会社勤めを経て茨城県石岡市に移住した山田晃太郎さんは、小さい頃からずっと生き物が好き。農業は食べ物を作るだけでなく、生き物が育つ環境をつくること。自分が生き物の世界に入れる窓口が農業と、大学生の時に考えた。借りた土地は、広さ2.7ヘクタール。今年も60品目を栽培する計画を立てている。
前回の山田君