[活写]生花、明暗〝2度咲き〟 染色液で蛍光体に(動画あり)
同社が独自配合した染色液で生花を染め、紫外線を当てる仕組み。「RADilys(ラディリス)」の名前で2026年のサービス化を予定する。コンセプトは「花は2度咲く」で、明暗それぞれの場所で鑑賞できる。
染めた花に紫外線を照射すると、青や赤、黄緑などの蛍光色に光る。花の種類や個体差、紫外線の当たり方などで色味や濃淡が少しずつ変わり、多彩となる。
これまでに、カラーやバラ、菊、カーネーション、ラナンキュラス、デンドロビウムなど約30種で試験した。花弁が白や薄い色の花に使える。花によるが、数十分から数時間で染まる。効果は枯れるまで続き、花の寿命に影響はない。
開発リーダーの東條健太さん(43)は「花が暗闇に浮かび上がる創造的表現で、花を楽しむ文化が一層普及してほしい」と話す。
(鴻田寛之)