「埼玉で栽培している野菜なら、『そこらへんの草』と言えちゃうのかな」。児童や同校の食育にボランティアで協力するスーパー店員の間で、そんな話になったのがきっかけだった。
栽培した野菜で料理を作り、販売までを体験しようと、同校はギョーザ販売を手がける保護者の協力を得て数種類を試作。一番人気がサツマイモだった。
JAに売り場の提供を依頼すると、直売所での販売に快諾を得た。児童らは12月、JA直売所グリーン・マルシェ1号店の店頭に立ち、用意した90食が完売した。「緊張したけれど楽しかった」「試食をおいしそうに食べてくれた」と喜んでいた。
同学級の堀内彩香担任は「人気映画を題材にしたことで、児童も楽しみながら食や仕事について考えることができた。JAのおかげで貴重な体験になった」と話す。
![試食販売を体験する児童(埼玉県越谷市で)](/media/2024/01/08/l/20240108_bszcx6rqcebj9uttlodu.jpg)