エルニーニョ現象終息 今後はラニーニャか 夏は依然猛暑の予測
南米西部沖の海面水温が平年より0・5度以上高くなるのがエ現象、0・5度以上低くなるのがラ現象。5月の海面水温の平年差はゼロになり、「エ現象は終息した」と判断した。秋にかけて海面水温が下がり、ラ現象に移行する可能性が高いとみられている。
ただ、エ現象が終息しても、南米西部沖で暖められた空気が水分を含み、夏にかけて太平洋高気圧の縁に沿って日本に流入。全国的に猛暑になり、西日本を中心に降水量が多くなると予想する。
さらに、エ現象の終息で台風の発生ペースが加速する恐れもあるという。同庁の観測によると、台風は平年、5月までに2・5回発生するのに対し、2024年は2回。エ現象によりフィリピン東沖の海面水温が下がり、台風や積乱雲を生む水蒸気が発生しづらい状況だった。