栃木県のニラ農家や県普及指導員らでつくる4人組ハードロックバンド「グリーンガーディアン」が、食や農をユニークな歌詞に乗せた曲を制作している。農業や農村の身近な出来事や大切さをギターロックやバラードなど幅広い曲調で歌う。
メンバーはボーカルがニラ農家の石川順一さん(61)、ギターが県普及指導員の吉田剛さん(56)、ベースが農業高校出身の大森純一さん(52)、ドラムが家庭菜園でトマトやキュウリなどを栽培する八板広充さん(59)。吉田さんが、バンド仲間や大学の先輩に呼びかけて8年前に結成。メンバー全員が農業に関わることから「緑を守る人」という意味を込めて命名した。
これまでに約20曲制作。大半を吉田さんが作詞作曲した。2023年末に作った2枚目のアルバムには、緑の尊さを訴える「光合成」や、ニラ栽培での病害虫ネダニの防除法をギターロックに乗せた「Ne―Da―Ni Monster」などを収録した。
新型コロナ禍に伴うライブハウス休業などで活動の場が縮小したが、営農に影響のない夜間や週末に、音楽スタジオでの練習を再開。吉田さんは「楽しい音楽を心がけながらも、食料の安定供給や地球環境の重要性を訴えたい」と力を込める。
CDはバンドのフェイスブックから1枚1000円(送料200円)で購入できる。
