台風１０号が九州に上陸した２９日、３５度以上の猛暑日が７月から初めてゼロになった。台風の影響で本州以西の気温が下がったため。今年は７月１日から統計史上最長の５９日間連続で猛暑日を観測する空前の暑さとなっているが、“台風冷却”により全国的に“平年並みの暑さ”に戻った。

　沖縄県石垣市３３・８度を最高に、竹富町３３・７度、鹿児島県天城町３３・３度などと続いた一方、本州で最も高かったのは千葉県木更津市３２・９度。３０度以上の真夏日も１３４地点と、今年８月の最少となった。

　今年の猛暑日地点数は８月２８日までに計８７６６地点で、２０２３年の７０８４地点を上回り、最多となっている。気象庁は、極端に高い海面水温による「海洋熱波」が猛暑の原因とみており、１０号通過後の海面水温の変動を注視する。