これからは、暮らしを大切にしたい同世代と一緒に、バランスを取りながらどういう風に生きていくかを模索したい。暮らしを重視した仕事、そのバランスが選択できる社会になるためには、どういうことが必要なのかも考えていきたい。
その中で「丁寧な暮らし」という言葉を最近よく耳にする。けれど、何が丁寧かということはその人による。例えば(プラスチックの)食品保存容器ではなく、お皿に入れ替えて食事をいただくことが丁寧な暮らしという人もいる。だしをとることが全員の正解なわけじゃない。「自分はこういう風にしてるから丁寧じゃない」と自分を責めなくてもいい。そういう「丁寧な暮らし」の縛りから解放されてほしい。仕事をしていたら、カップラーメンで済ます日もある。そのような日があってもいいと思う。なんでもかんでも自分でやるのが全部丁寧かといえば、別にそんなことはないと思う。
私自身は、丁寧な暮らしではなく、どう生きたいかを考えたい。今年は季節の暮らしをもうちょっと増やしていきたいな。例えば栗やユズの収穫や季節の食を楽しむことを自分がやって、発信していけたらいいなと思う。
そして、食をもっと追求していきたい。その中で、農業はとても大変で価値ある仕事で、感謝しなければいけないとは思う。でも、スーパーに並んでいる食材からは、なかなか畑が想像ができないという本音も感じている。
食卓の先を想像しやすくなるよう、農業が身近になれば良いなと思う。