4月13日から大阪・夢洲で始まる万博の「未来の都市パビリオン」の公開イベントで披露した。汎用プラットフォームロボット「Type:V」と名付けられた機械は、全長約4メートル、全高・幅が約2メートルと、同社の中型と大型の間を埋めるクラスを想定する。
電動式は10%から80%に充電する場合は6分でできるよう超急速を目指す。車体上部が平らなのが特徴で、ドローンの充電や運搬も視野に入れる。畝間や作物に応じて適切な位置となるよう、左右の車輪の距離であるトレッド幅や車高が変わる。小回りがきく4輪が独自に動くオムニホイール方式の採用を目指し、ぬかるみや不整地でも最短経路をたどれる。
前後左右にセンサーを取り付け、複数台のロボットが協調して自律作業することで、稲刈りともみ運搬を並行してできる。
ロボットは農業分野だけでなく、土木や災害支援などへの活用を目標にする。
同社の北尾裕一社長は「農機と建機を作るクボタならではの汎用機械で、農業従事者の減少が加速する中、未来の食と暮らしを守りたい」と話した。
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