「マイクラ」で温暖化対策学ぶ 千葉県がコンテンツ開発 里山エリアも
県は2023年に策定した「県カーボンニュートラル推進方針」の中で、県民の意識改革を掲げた。ゲーム感覚で学べる「マインクラフト」にヒントを得て、温暖化対策を意識して街づくりをするゲームを着想。専門家の意見を参考に、2月から一般公開した。
タイトルは「MINECOOLAFT CHIBA」。パソコン、タブレット、スマートフォンに対応し、マインクラフトのアカウントがあれば無料でダウンロードできる。
ゲームはRPG、教育、ミニゲームの三つのモードを用意。RPGは県がモデルの仮想都市を舞台に、住宅街や工業地帯など四つのエリアに分かれる。里山・里海エリアでは、営農型太陽光パネルの設置、水田や家畜から発生するメタンガスの抑制対策などを通じてカーボンニュートラル達成の過程を学ぶ。
教育は45分の授業形式を想定。複数の学生が同じ空間に入り、グループで温暖化対策を議論する。ミニゲームは、環境イベントや商業施設での利用を想定。5~10分で完結し、消費者への意識醸成につなげる狙い。
県は4月以降、学校への呼びかけやイベントへのブース出展などを計画。温暖化対策推進課は「子どもの時から地球温暖化に興味を持ってもらい、新たな発想で対策に役立つアイデアを出してほしい」と普及を急ぐ。
(志水隆治)