ファイト!中山間地 チアリーダー最新農機を簡単操縦 新潟・佐渡市で「アルビレックス」
農業未経験の若い女性にも、スマート農業の機器が使いやすいことを知ってほしい──。新潟県を拠点とするプロスポーツチーム・アルビレックスのチアリーダーズは、佐渡市で棚田の環境負荷低減に向けて取り組む国のスマート農業実証プロジェクトとの連携を進める。メンバーは最新の草刈り機の操作を同市で体験した。
プロジェクトは2022年度から2年間で進める。最新の畦畔(けいはん)草刈り機や水田除草ロボットで減農薬栽培に取り組む。「アルビレックスチアリーダーズ」は地域貢献活動を重視。交流イベントや米販売の展開などの経済効果も検証していく。
草刈り機の体験は増田唯花さん、渡邊千華さんが挑戦した。傾斜45度まで無線操縦できる機器と、斜面の上からワイヤで畦畔を上下して対応する子機が動く「親子式」の試作機を操作した。
増田さんは「景観も素晴らしい棚田を保つための草刈りが傾斜地の重労働だと初めて知った。機械なら力が要らず、未経験の私でも慣れれば安定して使えそう」と述べた。
実証に参加する丸山営農組合の榎康晴代表は「高齢化が進む中、機械で軽労化を進めたい。チアリーダーズメンバーの参加で中山間地の農業に若者の注目や理解が広がってほしい」と期待する。
新潟大学の高島徹准教授は「成果は県内で約500ある棚田へ展開を目指している」と話す。
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