日本農業新聞は、漫画を通じて農業の魅力や奥深さをより多くの世代に発信する新企画「農コミ(農業コミック)」を始めます。第一弾は、稲作を取り入れた人気ゲームが原作の夏アニメ「天穂のサクナヒメ」とのコラボ作品「令和のサクナヒメ! ぐうたらっ子稲作奮闘記」をお届けします。ぐうたらだったサクナヒメが令和の農業を知り、農家を目指して学び成長していく姿を描きます。(全4回)
第1回
えっ! シュウノウ?
▶次回は7月27日付
アニメ「天穂のサクナヒメ」
制作陣インタビュー
主演声優 大空 直美さん
時代設定がだいぶ昔の話を参考にしているため、ゲームやアニメでは稲作も手作業の工程が出てきます。収穫した稲を乾燥させるにしても、今は機械でやると思いますが、劇中では刈り取って束にした稲を台に掛けて干す「はさがけ」をやるんです。他にも、田植えの場面では、苗を一本ずつ手で植えます。
大変な作業も多くて、最初は「嫌じゃ」と、だだをこねちゃうこともあるサクナヒメですが、経験を重ねると変わっていくんです。育った稲を見て「可愛いのお」と思うようになるんです。
話が進んでいくと、サクナヒメが田んぼを離れる場面も出てきます。すると「稲、大丈夫かのう」「あの工程やったっけ」と心配になってくるんです。自身が育てる稲への愛情が伝わるシーンです。
ゲームやアニメには、専門用語も出てきますので、私も稲作のことを勉強しました。「中干しって何だろう」と分からないことは自分で調べてから演じるようにしました。
手をかけた稲が実り、無事に収穫を迎える時って、きっと、すごくうれしい瞬間だと思います。アニメを観て、農家の方々にも共感していただけるとうれしいです。
(聞き手・金子祥也、柘植昌行)
農家の皆さんへメッセージ
サクナヒメは泥にまみれながらも、一つずつ丁寧に稲作の工程を重ねていきます。くわを振って、自分の力で田んぼの土を耕すこともします。やがて収穫を経験し、大きく成長していきます。そんな姿を深い愛を持って演じました。
▶インタビュー後編は7月27日付
米作りをテーマにした人気和風アクションゲームが原作のアニメ。ゲームと同様に「米は力だ!」がキャッチコピー。神々の都を追放された主人公の豊穣神「サクナヒメ」が鬼と戦いながら稲作にも挑戦し、食べ物を得ていく。
▼テレビ放送の時間帯と放送局は次の通り。
▽6日から毎週土曜日午後11時=テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送
▽9日から毎週火曜日午後9時半=AT-X
▽19日から毎週金曜日午前1時29分=熊本県民テレビ
▽各種動画配信サービスでも順次配信
(C)えーでるわいす/「天穂のサクナヒメ」製作委員会