ジャガタマが品薄高 天候不順で収量伸びず
共に九州産の作柄が厳しく、減少ペースも速まった。主産地が切り替わった7月以降も平年を下回る入荷量が続く。9日の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は、ジャガイモが1キロ236円と平年(過去5年平均)比43%高。タマネギも166円と同54%高をつける。
ジャガイモの主産地、静岡県のJAとぴあ浜松は「3月の凍霜害でM、S級の小玉が増えて箱数が伸びず、厳しい暑さで傷みも出てきた」と話す。タマネギも「関東産が4月の雨の影響で肥大が進まず、入荷が伸び悩む」(東京の青果卸)。
高値が続いて小売りは売り込みを抑え、暑さで消費も減退し、荷動きは鈍化。それでも絶対量不足から下落は小幅にとどまる。他の卸は「ジャガイモはまもなく北海道産が始まるが、先行産地の減少も早くもちあい。タマネギも月末まで端境で強含み」と見通す。