新米予約販売が活性化 早くも25年産受け付け
食品の宅配サービス「Oisix(オイシックス)」を手がけるオイシックス・ラ・大地(東京都品川区)は24年産新米の予約販売の注文数量(8月27日時点)が前年比4割増と大きく伸長している。
直近8月は、スーパーなどで米の品切れが多発するなどして米を購入できない消費者が続出したことで、同社は「米を安定的に購入したいニーズが高まっている」と分析する。
5日からは、25年産米の予約販売を始める。同社が例年展開している新米の予約受け付けの開始日を約半年以上前倒しするもので、初の試みになる。
大手産直サイト「食べチョク」を運営するビビッドガーデン(東京都港区)は、24年産新米の定期便を新たに始めた。9、10、11月にそれぞれ2キロずつ合計6キロ届ける仕組みで、山形「ひとめぼれ」、秋田「あきたこまち」、新潟「コシヒカリ」を順番に発送する。
予約販売を通じて消費者の調達不安を解消する狙いの他、「複数産地の米を食べ比べてもらうことで、もっと米を楽しんで欲しい」(同社広報)という。米の注目度が高まる中で、米のファン拡大につなげたいとする。