食べ歩き文化狙え 明治、東南アジアで国産生乳100%使用アイス
同社は現在、台湾、香港、シンガポールへアイスを輸出している。30年以上にわたり台湾で販売する「北海道アイスバニラ マルチ10本入」は、年間で約50万箱を売り上げる人気商品だ。今回、新たな輸出先としてベトナムを加え、さらに海外アイス市場の拡大を視野に入れる。
開拓を進める東南アジア各国では、食べ歩きなどワンハンドで食べる文化が根付いている。同社は「アイス市場も8割がワンハンドタイプアイスである」ことに着目し、マルチタイプではなく、1本売りの商品で市場を開拓する。
国産生乳を100%使用しており、輸出拡大を通して「国内の酪農家支援にもつなげたい」(同社)と話す。
アイスの輸出を巡っては、使用する原料など各国で厳しい食品に関する基準が設けられている。「北海道アイスバニラ」は国ごとに異なる基準をクリアするよう、各国の食品に関する基準に適合したグローバルスペックとして開発された。