同病は22年10月から23年4月にかけて、26道県の養鶏農場などで発生し、1771万羽が殺処分の対象となった。
23年の鶏卵生産量を月別に見ると4月は8・1%減となり、前年同月比で最も落ち込んだ。その後は回復傾向にあったが、前年割れは12月まで続いた。
都道府県別の生産量の順位も変動が見られた。前年まで1位が続いていた茨城県は3位にランクダウンし、前年比34・9%減の15万トンと大幅に落ち込んだ。
100万羽規模の大規模養鶏場で同病が発生したことが響いたとみられる。
前年まで2位の鹿児島県は首位に立った。生産量は5・3%減の17万トンだった。2位は千葉県で22・2%増の15万トン。千葉県でも昨季は同病が発生したものの、大きく落ち込んだ22年に比べると増えた。4位は岡山県の14万トンで1・4%増。23年の鶏卵相場も、供給減による品薄高で過去最高水準が続いた。
