装置は、通販サイトで購入できる電子部品などで作れる。センサーが感知した値を読みデータを処理するマイクロコントローラーをはじめ、記録データの保存に必要なSDカードのスロットなどを、電子回路を構築する「ブレッドボード」に取り付け、各センサーとつなげるなどして作る。
マニュアルでは、必要となる部材やそれを入手できるサイト、部材をはんだ付けなどで組み立てる方法などを解説。各センサーが取得したデータの表示などに必要なプログラムやソフトウェアについても紹介。各農家のパソコンにソフトウェアをインストールして各種設定をし、プログラムを書き込む手順を説明する。
装置には温湿度や地温、土壌水分、土壌の電気伝導度(EC)、日射量などのセンサーを接続できる。いずれも市販されている。日射量とECのセンサーは、自作する方法も紹介する。はんだ付けなどの工程のない「入門版」のマニュアルもまとめた。

(古庄愛樹)