[おまかせ菜園フクダ流]サトイモ収穫後 混植連続栽培に挑戦を
もう一方の畝は、春にトウモロコシを2条まいて中央にはレタスを混植しました。レタスの収穫後、トウモロコシが生育中に、育苗室で保存していたサトイモの親芋をレタスがなくなった畝の中央に逆さ植えしました。
逆さ植えは適度なストレスがかかり、サトイモの収量が増えます。トウモロコシが収穫になるころにはサトイモが芽を出します。トウモロコシを片付けマルチを撤去すると、畝はサトイモに切り替わります。生育中は何回か土寄せをして子芋の成長を促しました。
サトイモの収穫は葉の根元を包丁で切って取り除き、スコップで株を掘り起こします。子芋、孫芋を取り外し、残った親芋は1週間ほど乾かして、セイコー農園では、加温されている育苗室の台の下で保存します。
サトイモの収穫が終わった跡にはタマネギを栽培するため、草木灰とぼかし肥料を振って畝を立て直します。「畝立て君」で成形後、9515マルチを張ります。強い季節風で飛ばされないようにしっかり固定します。
タマネギの苗は9月上旬に育苗箱に種をまいて、途中ぼかし肥料を与えて中耕し育苗します。苗は1本ずつほぐして太い順にそろえてから植えます。9515は5列穴がありますが、中央には間引きしたカブを植え、その他にタマネギ苗を白い部分約2センチぐらいを埋めるように植えます。根が外に出ないようにします。換気穴開きポリのトンネルを掛けます。
今年は極早生品種の「フォーカス」と中生品種の「アトン」の苗を作りました。収穫期は異なりますが、植え付けはどちらも同じようにします。極早生品種は3、4月で収穫になるので、ナスやピーマンなどの果菜類を間に植えながら連続栽培ができます。そのために中央は早く取れるカブにします。
中生種は5月の終わりごろの収穫になるので、タマネギの収穫の途中に再びサトイモを畝の中央に植えます。混植連続栽培は畑を裸地にすることなく、常に作物が生育している環境が維持されるのがメリットです。(東京農業大学グリーンアカデミー講師・福田俊)
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