[おまかせ菜園フクダ流]土ふるいの工夫 自作コロ受け台活躍
股根防止のため、先日のニンジンの場合もそうしました。畝の土をプラ舟にふるってからプラ舟内の土を畝にひっくり返します。途中から、プラ舟内に土を落とさずに畝に直接落としてはどうかと二つのベンチを畝の両脇に置き、コロをまたがせて、ふるった土が畝の上に落ちるようにしました。コロが移動するのは変わらず、直管を2本ストッパーとして立てました。コロとストッパーがぶつかり、カチャカチャと音が畑に響きました。
ふるった土が直に落ち、コロが移動しない方法をいろいろ考えてみました。そこでひらめいたのが、固定キャスターを四つ使い、1カ所でコロを回転させることでした。また、畝に土を落とすのも木枠を畝幅に合わせれば後の作業が楽になると考えました。
最初に杉の野地板(幅18センチ、厚さ12ミリ)を口の字に組んだものを作りました。一辺75センチの正方形です。その2辺の中央に2個ずつ固定キャスター(ホームセンターで1個88円)を付けました。そこに長さ1メートルの単管パイプを載せると、くるくると軽快に回転しました。
早速、畑で試してみると、いい感じで作業ができました。ふるった後には幅が70センチの「畝立て君」がピッタリで畝成形も楽にできました。ふるいの幅は75センチもないので2辺は短くても良いことが判明しました。固定キャスターの付いた辺を75センチにして、他はふるいに合わせて短く改良しました。
コロが畝に平行になるように置き、ふるい作業は畝の横からするようにして、土がたまったら横に移動していけば長い畝に対応できます。
ニンジンはもう種をまきましたが、これから春ダイコンの種まきもあります。根菜類の股根防止には土をふるうことが近道です。コロ受けふるい台の出番はまだまだあると思います。今年の春ダイコンは「貴誉」をまきます。寒い冬を越す春ダイコンは、低温で花芽分化して露地ではとう立ちしてしまうので、ポリトンネルが必要です。ポリトンネルを掛けると昼間の温度が25度以上になります。夜間の低温で花芽分化しても昼間の高温で花芽が消滅してしまいます。4月にはとう立ちもせず、きれいな形のダイコンが収穫できます。(東京農業大学アカデミー講師・福田俊)
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