一つはマルチ栽培をします。すでに1月にぼかしと草木灰を振って、畝立てしてマルチを張った畝の中央に15センチ間隔でホウレンソウをまいています。その両側にジャガイモを植えます。
マルチ栽培には収穫が早い「男爵薯」か「キタアカリ」を植える予定です。ジャガイモの種芋はM玉で丸ごと植えにします。マルチにカッターで、30センチ間隔に種芋が入れられる寸法の切り込みを入れます。切り込みを入れたマルチの中に、種芋を上がマルチの表面と同じになるまで押し込みます。種芋を押し込むと切り込みは自然に閉じます。ホウレンソウはジャガイモが大きくなる前に収穫になります。その頃、ジャガイモの芽が切り込みから出てくるので1穴2、3本を残して芽かきをします。マルチなので、その後は土寄せをする必要もなく6月の収穫に至ります。

5月末から6月にかけて下葉が黄色くなり始めたら収穫期です。マルチ栽培の時には芋は浅いところにできます。マルチをめくると新ジャガが円陣を組んで並んでいたりします。土中でも、ごく浅いところに芋があるので、芋掘りというよりは芋拾いです。

芽が出たら2、3本残して芽かきをします。その時、1回目の土寄せをします。その後も生育に合わせて油かすの追肥もしながら2、3度土寄せをします。すると、かなり高い畝になります。6月中旬以降、下葉が黄色くなり始めたら掘って新ジャガを収穫します。(東京農大アカデミー講師・福田俊)
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