昨年、セイコー農園ではアーチ支柱の下にキュウリを植えるとき、防虫網のあんどんでキュウリの苗の風よけをしました。どうするかというと、苗を植えた周りに長さ50センチぐらいの棒や針金のピンなどを4本差し込み、周囲を防虫網で四角く囲ったものでした。風よけにはなりましたが保温効果がないので、急な寒さで苗が枯れたものがありました。結局枯れた苗のところには後から別の苗を植え直しました。

今年もアーチ支柱を立てたところにはトンネルでなく個別の苗保護をするのですが、以前、ブルーベリーの挿し木で挿した穂木が乾燥しないように、ホットキャップという道具を使ったことがあります。野菜に使ったことはないのですが、本来野菜用に作られたものなので使ってみることにしました。ホームセンターで売られていたのは、商品名は「苗ドーム」と称するもので、5個1セットになったものを買ってきました。透明の硬いポリエチレンがドーム状に成形され、苗にかぶせるだけの簡単なものですが、効果は十分ありそうです。苗ドームを置くだけでは風で飛ばされるので、固定するピンが1個に2本ずつ付属しています。換気穴が上に開いていて適度な保温効果もあり、強風や強い雨や害虫から苗を守ります。

今年は長さ10メートルのアーチトンネルを1本増やし、全部で3本のアーチが準備してあります。南側から3本並び、南側の1本目はトマト、間の2本目はインゲンとキュウリ、北側の3本目はカボチャを予定しています。アーチ栽培は果実がぶら下がるので、きれいなものが収穫できます。トマトは比較的ウリ科よりは寒さに強いのですが、キュウリとカボチャは急な寒さに弱いので苗ドームで保護する予定です。
同じ原理でペットボトルリサイクルでも実験してみます。ペットボトルは、点滴かん水や害虫トラップなどに利用して何かと重宝してきました。2リットルのペットボトルのキャップは外して、口を開けっぱなしにして換気できるようにし、底ははさみで切り捨てます。それをそのまま植え付けた苗にかぶせれば保護できるはずです。風で飛ばないように針金などで押さえる必要はあります。ただ容積が小さいので、苗が大きくなるまでは難しいでしょうが、活着するまではいけると思います。(愛菜家・福田俊)
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