
フクダ流ではハウス部材でもある19ミリの直管をよく使います。丈夫だからです。直管は文字通り真っすぐなパイプですが、必要に応じて曲げることもできます。アーチ式支柱として、キュウリ支柱やトマト支柱のように既に曲げて加工したものが2本セットで市販されていることもあります。アーチ支柱は風の抵抗にも強く、立てるのも片付けるのも簡単です。
直管は骨組みにして、そこにキュウリネットやフラワーネットを組み合わせて使います。キュウリネットは安価ですが、張るのは簡単ではありません。ずっと立てっぱなしのアーチ支柱などには張りっぱなしでよいので向いています。

フクダ流で特徴的なのはポリの平テープをよって使います。平テープはそのままではすぐ風でぴらぴら裂けてしまいどうしようもありませんが、それを電動ドリルでよるとめっぽう強くなり、耐久性が出て何年も使えます。最初のころはドリルの先に目玉クリップを縛り付け、クリップに平テープを挟んで回転させていましたが、最近はドリルビットを曲げて作った道具に平テープを引っ掛け、挟むだけで使えるようにしています。
よったひもは弾力性もありピンと張れ、風の抵抗も少なく強くなります。4月にエンドウの支柱立てをした時には、180センチの直管を10メートルの畝に8本立て、その上下に直管を横渡しに固定しました。直管が交差する部分は直角なので、カチックスという金具で留めます。フックバンドでもできますが、カチックスの方が丈夫です。金づちでくさびを打ち込むだけでしっかり固定されます。直管で骨組みができたところにひも支柱を張ります。
ひも支柱は1本ずつ結ぶこともできますが面倒なので、上下の直管に幅10~15センチぐらいでぐるぐる回しながらジグザグに張ります。そこにエンドウのつるを誘引すれば、後はエンドウの巻きづるがひも支柱に巻き付きます。ナスやトマトも同じようにできます。巻きづるがない野菜はひもにぐるぐる誘引してやればよいのです。支柱にひもで結んでいくような手間は不要です。さらに良いことは栽培終了後のひもの回収が簡単にできることです。回収してまた使えます。(愛菜家・福田俊)
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