一つは長ナスの「黒紫大長茄子(なす)」果径5センチ、果実の長さは35~40センチと長くつやのある濃黒紫色の果実がどんどんなります。果皮は柔らかく肉質も緻密でおいしい長ナスです。もう一つは昨年も栽培した「とろ~り旨(うま)なす」です。楕円形(だえんけい)の大きめの中長形(300グラム)です。果皮が真っ白でヘタは黄緑色が特徴です。加熱すると、ねっとりした食感に変化し、おいしいです。
さらに今年初めて栽培しているのがソフトボール大(400グラム)になる紫丸ナス「ビステッカ」です。以前に栽培していた巾着形のイタリアンナスと似ていますが、ほぼまん丸の色づきの良い紫色になります。果形もよくそろいます。ステーキで食べるととろける肉質がおいしい丸ナスです。その他、千葉在来の白ナスも栽培しています。

ナスの種まきは、2月に車庫上の加温ハウスで12センチポットに複数種をまいて、発芽床の地温25度で発芽させます。3月には1本ずつポットに移植して大きくし、徐々に外気温に慣らしていきます。
今年は、タマネギの畝にナスを植えました。越冬して育っていたタマネギにはポリトンネルがかけてあるので、4月でも晩霜などが心配されるときにも安心です。タマネギを植えるときから、ナスへの連続栽培のことを考え、5列の穴の中央はホウレンソウをまいていたので収穫後空いています。ナスの苗は畝の中央のどこにでも植えられるのです。タマネギは中生種だったのでしばらくは混植でタマネギの間でナスが育ちます。肥料はぼかし肥料を上から追肥します。

ポリトンネルは暑くなる4月下旬には外します。その頃までにナスは根付いています。タマネギの収穫後支柱立てをします。園芸支柱ではなく、ハウス用直管を使います。まず150センチに切った支柱を、畝の中央に斜めに30センチほど差し込みます。差し込んだ直管の上が畝の端ぐらいの角度です。高さ20センチぐらいのところに横渡しの直管をフックバンドで留めます。上の方にも横渡しの直管を止めます。次に支柱がV字形になるように反対側に斜めに支柱を差し込み、下の直管にフックバンドで固定します。上にも横渡しの直管を取り付けます。これで骨組み支柱が完成です。
次に上下の横渡し直管にジグザグに平テープをよったひも支柱を張って、支柱が完成です。伸びてきたナスの枝をひも支柱に回していくだけで超簡単なので、ひも支柱はお薦めです。11月ごろには一度畝を立て直して、再び翌年用のタマネギ苗を植える予定です。(愛菜家・福田俊) 動画が正しい表示でご覧になれない場合は下記をクリックしてください。
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