24年問題について、7割が「関心がある」と回答した。トラック運転手の労働環境を改善することは、8割以上が「良いことだと思う」と理解を示す。
運転手の賃金を含めた増加するコストを農産物価格に転嫁することを「受け入れられる」とした人は8割に上る。ただ、値上げ幅の上限を尋ねると、「5%まで」(34%)が最も多く、「1割まで」(29%)と合わせると過半を占めた。
農産物値上げを「受け入れられない」としたのは全体の2割。物価高であらゆるモノやサービスの値段が上がる中、購入頻度の高い食品の支出を抑えたい傾向が見られる。
一方、「値上げの理由を詳しく説明してもらえれば納得できる」(埼玉県・40代女性)といった指摘があり、コストの開示など納得感を得られる情報発信が鍵となる。
運転手不足の影響は農産物流通が最も影響を受けるとされる。農産物や食品が以前より購入しづらくなる場合、問題視するとの回答が計96%に上った。
本紙は今年8月下旬に、全国の10~60代の男女556人に、インターネットで聞いた。
<ことば> 2024年問題
トラック運転手の労働規制が強化され、国内の輸送力が大幅に低下すること。民間シンクタンクは25年には全国の荷物の28%、30年には35%が運べなくなると試算する。