10日朝に七尾市にあるJA全農いしかわの米保管施設から2台の集乳車が出発。珠洲市内の2農家に水を届けた。
11日からは1台が2市2町にまたがる河北潟干拓地に水を届ける。河北潟干拓地は、電気は通っているが液状化で断水し、11戸が水の確保に苦戦しているという。
集乳車は同組合が近畿生乳販連と北陸酪連を通じて確保した。3台で12トンの水が供給できる。同組合は「道が悪く給水に向かえない農家もある。一刻も早く手助けできるよう対応を急ぐ」と話す。
水の輸送は毎日行う予定だ。優先的に通行できるよう、緊急車両として登録した。ただ、被災地では道路状況の悪化などで渋滞しており、「どのくらいの頻度で届けられるかは見通せない」(同組合)としている。
県内では電気が復旧し、地下水をくみ上げられるようになった酪農家もいる。ただ、依然として断水や停電が続き、家畜の飲み水確保に苦しむ酪農家も少なくない。