9月猛暑日、初の1000地点超え 「異常な残暑」月末まで
同庁の観測地点は全国に914あり、猛暑日を含む30度以上の真夏日地点は9月1日以降も連日6割を超え、各地で9月の最高気温を更新している。
そのうち猛暑日地点は7月1日から8月28日まで連日観測され、同29日に0地点となった後の30日以降も再び毎日続く。現在の観測体制になった2010年以降、9月の猛暑日地点が最多だったのは同年(978地点)だが、今年は月半ばの17日に1000地点を突破。18日に132地点、19日も午後5時までに131地点観測され、月内に2000地点に達する勢いだ。
同庁によると、例年は8月下旬ごろから太平洋高気圧が東へ移動することで偏西風が南下し、大陸からの冷気に日本が覆われて秋が深まっていく。ところが今年は、日本周辺の海面水温が昨年よりも高く、太平洋高気圧が西へ大きく張り出す8月と同様の気象環境が続いている。
ただ、今年は秋にも日本の冬が平年より寒くなるとされるラニーニャ現象の発生が予想されており、「暑い秋」の後は一転して「厳しい冬」が到来する可能性もある。