小里氏、比例復活も叶わず
午後8時過ぎ、小選挙区での落選が伝わると薩摩川内市の事務所では、集まった支援者からは落胆の声が上がった。小里氏は8時20分頃、事務所に到着。支援者らの前で「ひとえに私の力不足、心からお詫びと感謝を申し上げたい」と声を振り絞り、頭を下げ続けた。
その後、比例復活も叶わなかった。各地区の支援者らへの挨拶を終えた28日午前0時過ぎ、同市の事務所で報道陣のインタビューに応えた。農相の職について「最終的に石破総理が判断される」とした上で「議員としての立場を失った以上、閣僚の仕事は全うしがたいものがある」との考えを示した。
農林水産分野では、食料安全保障の再構築や農家の所得向上などを訴えてきた。特に原材料の安定供給や子牛の価格低営に苦しむ畜産農家向けの対策、補正予算で予定する消費拡大策などは「農業、畜産業の方々にご理解いただけたのではないか」と受け止めを話した。
次期衆院選への出馬に向けた意気込みも見せた。今後は「しっかりと今回の選挙の検証をし、足らざるところを補いたい。向こう3、4年は武者修行のつもりで、まずは自分自身を鍛え直したい」とした。