豚熱で60頭殺処分 愛媛県
10月31日、農家が5頭の子豚の死亡を届け出て、県のPCR検査で陽性を確認。そのうち複数頭がワクチンを接種する前の40~50日齢ほどの子豚だったという。1日に国の精密検査で確定した。
県は同日午後8時半から、殺処分を始めた。台風から変わる温帯低気圧の影響で埋却作業に遅れが出る可能性もあるとしている。
同県は中国四国地方で1位の飼養頭数を誇り、県の農業産出額の1割を占める。県の対策本部会議後に会見した中村時広知事は「中国四国一の養豚県。しっかり封じ込めをするとともに、警戒をさらに強めていきたい」と話した。
同県では今年7月、西条市で豚熱に感染した野生イノシシ1頭が、県内で初めて確認された。また、発生農場の十数キロ先の県境付近でも野生イノシシの感染が分かっている。