<最新>「JAも一緒に給食を変えよう」 オーガニック給食フォーラム
同市やJA常陸などでつくる実行委員会が主催。学校給食に有機農産物を提供している先進事例として、JA東とくしまとJA常陸が事例を報告した。
JA常陸管内の同市では2020年、学校給食の100%オーガニック化を公約にした鈴木定幸市長が初当選して以来、JAと有機給食に取り組む。本年度、4~10月に給食で使った有機野菜は11品目で有機使用率は23%。11月からは有機米を週4回提供する。JAの秋山豊組合長は、有機農業者と慣行農業者が守るべき栽培管理の方法を決めた全国初の協定や、学校給食に使われる有機米をブランド米「ゆうき凛々(りんりん)」として発売した経緯を紹介した。
東京大学の鈴木宣弘特任教授が協同組合や行政の役割などについて講演。国際ジャーナリストの堤未果氏も講演し、パネルディスカッションも行われた。
9日は、有機野菜を栽培している同市内の圃場(ほじょう)などを見学する。
農水省によると、学校給食に有機食品を使う自治体は22年時点で193と全国市町村の1割を超えた。