キュウリ記録的高値 東西主産地軒並み品薄
11月上旬(8日まで)の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は1キロ684円と、平年(過去5年平均)の2・1倍。高騰しやすい12月下旬を除けば、記録がある2006年以降で旬別の最高値を更新する勢いだ。
主産地は東西ともに出荷が伸び悩む。群馬県のJA邑楽館林は、今週の出荷量が平年比2割減。「定植期から厳しい暑さが長引いて根張りが悪く、肥大が遅れている」という。JAみやざき宮崎中央地区本部も「10月の日照量が極端に少なく、花飛びや生育不良が目立つ」。今週の出荷量は同3~5割減で、平年水準に増えるのは下旬以降と見通す。
今後について京浜の青果卸は「関東、西南暖地産とも入荷量は平年に届かない。高値疲れで弱もちあいとなるものの、平年に比べれば高値を保つ」と見通す。