春節需要取り込め 日本の雪体験と地元食材で歓迎 各地のホテル・レストラン
岩手県八幡平市でスキーリゾートを運営する岩手ホテルアンドリゾート(盛岡市)は、かまくらで自社牧場製チーズや県産ソーセージを使用したチーズフォンデュを楽しめる「かまくらランチ」(1人3000円)を販売する。春節期間を含む1月5日から3月23日までの限定メニューで「今シーズンの予約は8割が中華圏からの客で、個人客が多い」(担当者)という。ホテル内では春節のイベント告知に中国語版も用意し歓迎ムードを高める。
和牛の消費増にも期待がかかる。スキーリゾート地として人気が高い北海道・ニセコの焼き肉店「北海炎」では、A4、A5等級の北海道和牛を楽しめる。来店客の98%がインバウンドで、平日、休日ともに満席が続く。同店の松崎史成店長は「来店客のほとんどが中華圏からで、台湾や香港などが多い」とし、春節のタイミングに合わせた予約が増えているとみる。
来店客数が前年と比べて3割以上増えており、売り上げも好調だ。観光地という立地から、店舗スタッフも英語や韓国語などに対応し、不自由さを感じさせない環境を整える。