備蓄米放出「いつでも」 農相「投機目的明らか」
農水省は1月末、流通不足時に備蓄米を集荷業者などに販売できる仕組みを新設した。従来は不作・災害への対応でしか放出できなかった。米価への影響を一定に抑えるため、1年以内の同量の買い戻しを条件とする。
岡本氏はこの仕組みを「抑止力」とし、売り惜しみなど投機的な動きをけん制するよう求めた。江藤農相は、2024年産米の量が前年産より多い中で価格が上昇しているとして、「投機的なもので、マネーゲームだということは明らかだ」との認識を強調。米価への影響に目配りしつつ、備蓄米放出を準備する姿勢を示した。
水田を支援対象とする「水田活用の直接支払交付金(水活)」を巡り江藤農相は、制度変更で「営農に支障が出ないことが担保されなければいけない」と述べた。国民民主党の村岡敏英氏への答弁。
水活について政府は27年度以降、水田か畑かを問わない作物ごとの支援に見直す方針。野党などからは対象の拡大に伴い支援水準を下げないよう求める声も上がっている。
野党が求める農家への直接支払制度を巡り江藤農相は、与野党の意見を考慮して検討する考えを強調した。今春策定の次期食料・農業・農村基本計画について、各党で議論できるよう「できるだけ早いタイミングで提出できるよう努力する」とも述べた。立憲民主党の神谷裕氏への答弁。