1月農林水産物・食品輸出額 米好調で過去最高に
同月の農林水産物・食品の輸出額は前年同月比で10%伸長した。1次農産品が同1%減の301億円、加工食品が同4%増の334億円で、農産物全体では8%増の672億円だった。米国向けが伸びているホタテ貝などを含む水産物が同17%増の238億円。
輸出が好調な品目を見ると、米が同29%増の8億3000万円で、日本食人気の高まりが追い風となる。単価上昇も押し上げ要因となった。パックご飯などは同46%の1億1400万円で、米国向けを中心に大きく伸長した。日本酒が同6%増の24億5600万円、緑茶が同19%増の26億2900万円。
一方、輸出額の大きい牛肉は同1%減の42億700万円と伸び悩んだ。植木を含む花きが同36%減の6億6900万円で、中国の景気低迷が影響した。
政府は農林水産物・食品の輸出額目標を、25年に2兆円、30年に5兆円を掲げる。水産物が処理水問題などで主力の中国向けが苦戦するなど課題がある。