ジャンボタニシ、温暖化で警戒高まる 未確認地域でも対策
米の主産地である新潟県は、改正植物防疫法に基づいて策定した総合防除計画に、ジャンボタニシの順守事項を定めた。目的に関わらず圃場(ほじょう)に持ち込まないことなどを求めた。その他32府県でも同計画で各府県の指定有害動物に定め、取水口のネット設置や除草目的の放飼禁止などを盛り込んだ。
同省は22年の時点で関東以西の35府県で発生を確認したとするが、専門家は強い繁殖力を指摘し、温暖化で生息域が拡大している可能性があるとする。産卵が始まると増殖に歯止めがかからないため、越冬直後の個体を減らす夏前の防除を徹底することが重要だ。
(南徳絵)