【詳細一覧】備蓄米第3弾入札 23日から10万トン 全量23年産、価格抑制へ
備蓄米は、JA全農など大手集荷業者に入札方式で販売し、卸売業者を通じ、スーパーや中・外食事業者など実需者に供給される。
これまで卸売業者は実需者にしか備蓄米を販売できなかった。ただ、落札した集荷業者と取引のある業者に流通が偏り、地方や中小の業者に備蓄米が行き渡りにくかった。今回、過去に取引実績のある卸売業者への販売も認め、卸間で融通し合えるようにする。
対象の10万191トンを本紙が分析したところ、産地別では青森の3万トン弱が最も多く、全体の3割を占めた。産地と品種を組み合わせた「産地品種銘柄」では、青森産「まっしぐら」が最多だった。
産地数は23道県、品種数は56。今回、静岡、三重、広島、高知が初めて加わった。
落札業者への引き渡しは5月になる見通し。同省は、新米が出回り始める前の7月まで毎月入札を開く。(北坂公紀)
第2回入札 地方卸も落札
農水省は16日、政府備蓄米の第2回入札(3月26~28日実施)の落札状況を公表した。JA全農が6万6271トンで9割超を占めた。全農は可能な限り早く供給し、必要経費だけを加えた価格で販売する方針。
平均落札価格は60キロ2万2380円で、4月下旬にも店頭に並ぶとみられる。この他の落札量はJA福井県1980トン、全国主食集荷協同組合連合会1085トン、青森県の「KAWACHO RICE」1000トンだった。