農林族20年。農業犠牲にしない―赤沢経済再生担当相
赤沢氏は2005年に衆院初当選。野党時代には当選2期目ながら、農業分野で与党・民主党との実務者協議などを担った。与党復帰後は党畜産・酪農対策委員長などを歴任。農林部会長の候補に推す声もあった。
会見では、こうした経歴を踏まえ、自身を「農林族の一人だ」とアピール。「農は国の基(もとい)であり、生産者が安心して再生産を続けられる環境をつくっていくのは、われわれ自民党に課せられた大変大きな仕事だ」と述べ、生産性向上や輸出力強化が必要だとの認識も示した。
石破茂首相が、日米交渉で「自動車を守るために農業を犠牲にする考えは全く持っていない」と述べたことに触れ、「認識は全く一致している」と強調。月内に見込まれる2回目の交渉で、「農林族」としての毅然(きぜん)とした姿勢が示せるかが注目される。
(佐野太一)