[ニッポンの米]全農、備蓄米4月受注分を全量供給 計5・7万トン販売 流通加速へ卸に呼びかけ
備蓄米は、大口集荷業者による入札を通じて放出される仕組みで、全農は第2回入札までの合計で19万9270トンを落札した。全農は、米卸からの注文に沿って米卸の精米工場などへ備蓄米を配送し、スーパーや中・外食業者に供給されるまでには、累計で2、3週間を要するという。
全農が落札した備蓄米のうち、5月1日時点で米卸から出荷依頼があったのは13万6629トン。米卸から要望があった引き渡し期限を月別にみると、4月末までに搬入依頼があったのが5万5112トン、5月末までが6万8318トン、6月末までが1万2544トン、7月末までが655トン。全農は4月末までの注文分を全量予定通りに供給した他、5月1日には1791トンを引き渡した。
全農は今後、備蓄米の供給を前倒しで進める。「できるだけ早く備蓄米が全国の店頭に並ぶように、米卸に呼びかけていく」(米穀部)とする。販売の進捗(しんちょく)状況も適宜公表していく方針だ。
(鈴木雄太)