ナスとピーマン合わせて600株ある畑。ここに違う植物を一緒に栽培して、互いの成長を促し病害虫のリスクを減らすコンパニオンプランツとして「ホーリーバジル」を植えている。このバジルは一般的なものより香りが強い。害虫によっては、この匂いを嫌がるという。ナスやピーマン5株に対して1株の割合で株間に植える。「これから花が咲き始めると、花粉や蜜を求めて害虫以外にも色々な虫が集まる」。生き物を育む豊かな畑にもこだわる。
動画と文=福本卓郎
自然の力を借りて畑を育てる農業を目指したいーー。この思いを胸に、7年間の会社勤めを経て茨城県石岡市に移住した山田晃太郎さんは、小さい頃からずっと生き物が好き。農業は食べ物を作るだけでなく、生き物が育つ環境をつくること。自分が生き物の世界に入れる窓口が農業と、大学生の時に考えた。借りた土地は、広さ2.7ヘクタール。今年も60品目を栽培する計画を立てている。
前回の山田君