島根県飯南町で国内最大級の大しめ縄作りが進んでいる。長さ１３・５メートル、重さ約５トン。同町注連縄（しめなわ）企業組合のメンバーらが３月下旬から毎日、作業に励む。

　茨城県笠間市にある常陸国出雲大社の拝殿に架ける予定。７月下旬に１０年ぶりに古いものと交換する。

　材料の稲わらは、町内の農家３人がしめ縄用に１・３ヘクタールで栽培。大縄にはつやがありしなやかな「赤穂もち」、大縄につり下げる円すい形のしめのこには硬い「亀治」を使い分ける。

　同町では５０年ほど前から、農家の冬の収入源としてしめ縄作りが盛んだ。

　同組合の那須久司専務は「茨城の人たちが驚くような立派なしめ縄を完成させたい」と意気込む。（木村泰之）


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