服選んで交通事故防ごう ソフトで「見えやすさ」診断 ティモンディも体感
JA共済連とトヨタ・モビリティ基金は14日、車の運転手から見た時の歩行者の服装の見えやすさを診断するソフトウエア「見えチェック」を開発したと発表した。薄暮や夜間の時間帯の交通事故を減らすため、歩行者に明るい服や反射材を着用するきっかけをつくることが目的だ。
日没の前後1時間の薄暮時は、歩行者の交通死亡事故が最も多い時間帯。ソフトは薄暮時に、明るい服装なら運転手から見えるとされる38メートル離れた位置での見え方を診断する。服装の見えやすさをA・B・Cの3段階で評価。時間帯別(昼間、薄暮、夜間)に、運転手からの見え方を再現したイメージ画像も示す。
全身をデジタルカメラで撮影し、パソコンで診断。結果は紙で印刷できる。メーカーの岩崎電気と協力して開発した。
同日東京都千代田区で開いた発表会では、共済連の地域貢献活動アンバサダーを務めるお笑いコンビ・ティモンディの高岸宏行さんと前田裕太さんが体験した。前田さんは「服装によってどれだけ危険かが分かり勉強になった」と強調。オレンジ色のスーツがトレードマークの高岸さんは「運転手に注意を促せるので、これからもビタミンカラー(鮮やかな色)を着ていこうという前向きな気持ちになった」と話した。
ソフトは今後、各地の交通安全教室や農業祭などのイベントで使われる予定だ。共済連農業・地域活動支援部の松尾一孝部長は「交通死亡事故がない地域社会を実現したい」と語る。
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