氷見、センバツ21世紀枠に 農業科学科も歓喜 30年ぶり出場
出場校は他にクラーク記念国際(北海道)、山梨学院(山梨)、東邦(愛知)など。困難な条件の克服や地域貢献なども基準になる21世紀枠の3校は、石橋(栃木)、氷見(富山)、城東(徳島)に決まった。
実習で培った忍耐 甲子園で発揮して
21世紀枠の出場校に決まった富山県の氷見高校(氷見市)は、30年ぶり2度目の切符獲得に湧いた。三津島淳校長は「市内唯一の高校で、市民の期待も背負ってきた。これまでの応援にやっと応えることができた」と感謝の思いを口にした。
同校の野球部員は17人。そのうち16人が氷見市出身だ。部員4人が同校の農業科学科に所属している。1年生が2人と2年生が2人。野菜の生産や環境、植物バイオテクノロジー、食品加工など農業経営全般を学んでいる。今回、2年生の1人がレギュラーでファーストを守る。
昨夏の富山大会決勝では、九回に逆転されて出場を逃した。悔しい思いをしただけに、今回の吉報に喜びもひとしおだ。農業科学科の農場長を務める高橋弘主任は「稲穂が成長するように生徒たちも成長している。農業実習で培った忍耐力を、野球のプレーでも発揮してほしい」と大会での活躍を期待する。