輪島・珠洲で震度5強 5棟倒壊、2人重軽傷 余震に注意
気象庁によると、今回の地震は、1月1日の能登半島地震(最大震度7)から1846回目の余震(震度1以上)となり、同月6日以来の5カ月ぶりの震度5強以上の強震となった。東京都内で緊急会見した同庁担当者は「今回と同等規模の余震が続く恐れがある」とし、度重なる余震で建物へのダメージが蓄積しているとして注意を呼びかけた。
県危機対策課によると、倒壊した5棟は輪島市小伊勢町などにあり、1月の本震で壊れ、住人はいずれも避難中だった。一方、石川県津幡町では60代の女性が右足を骨折、富山県滑川市では20代男性が打撲を負った。
生活インフラ被害では、珠洲市と能登町で仮復旧していた水道管から漏水が確認され、一部地域で断水。のと鉄道は安全確認後、一部区間で徐行しながら運転を再開した。能登空港は全日空が当面、午後の便を運休すると発表した。北陸電力志賀原子力発電所は停止中で被害は確認されていない。
3日の北陸地方は寒気や気圧の谷の影響で大気の状態が不安定となるため、気象庁は雷を伴った降雨を予測。地震の影響で地盤が緩んでいる可能性があり、土砂災害などに警戒を呼びかけた。4日以降は次第に高気圧が張り出すため、週末にかけて晴れ間が増える。